弘農楊氏と襄陽蒯氏と魏晋名族

「楊氏蒯氏編」のまとめは、弘農楊氏と襄陽蒯氏を巡る以下の系図です。...
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楊駿と魏の親類

楊駿はその才器については散々な言われようですが、良い家柄だったおかげか、外戚として栄達するよりも前にも名のある一族と血縁関係にありました。『晋書』巻四十、楊駿伝與兄珧深慮盛滿,乃與諸甥李斌等共切諫。例えば、楊駿の外甥の李斌。『三国志』巻九、夏侯尚伝、夏侯玄、注世語曰:翼後妻,散騎常侍荀廙姊,(中略)翼曰:「二兒小,吾不去。今但從坐,身死,二兒必免。」果如翼言。翼子斌,楊駿外甥也。晉惠帝初,為河南尹...
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蒯欽と蒯鈞

『晋書』巻四十、楊駿伝弘訓少府蒯欽,駿之姑子,少而相昵,直亮不回,屢以正言犯駿,珧、濟為之寒心。欽曰:「楊文長雖闇,猶知人之無罪,不可妄殺,必當疏我。我得疏外,可以不與俱死。不然,傾宗覆族,其能久乎!」楊駿に度々正論をぶつけ、破滅を予見していた蒯欽は「楊駿の姑子」(楊駿の外兄弟)でした。まず後漢より没落していたとはいえ、楊駿が属する「弘農楊氏」の地位は悪いものではなかったでしょう。魏を掌握していた...
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楊震と楊炳と楊駿2

「楊震と楊炳と楊駿」の続き。『晋書』巻三十一、后妃伝上、武悼楊皇后武悼楊皇后諱芷,字季蘭,小字男胤,元后從妹。父駿,別有傳。武帝の二人目の皇后となった楊芷は先の皇后楊艶の「従妹」でした。「従妹」は通常なら「いとこ」であり、それぞれの父が兄弟という続柄。時々、それぞれの父が従兄弟という「はとこ」の場合もあります。楊芷の父は楊駿。『晋書』巻四十、楊駿伝楊駿字文長,弘農華陰人也。(中略)而駿及珧、濟勢傾...
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楊震と楊炳と楊駿

名族「弘農楊氏」の始祖は後漢の太尉楊震です。『後漢書』巻五十四、楊震伝震少子奉,奉子敷,篤志博聞,議者以為能世其家。敷早卒,子眾,亦傳先業,以謁者僕射從獻帝入關,累遷御史中丞。及帝東還,夜走度河,眾率諸官屬步從至太陽,拜侍中。建安二年,追前功封蓩亭侯。楊震の少子に楊奉がおり、その楊奉の子に楊敷、そして楊敷の子に楊衆がいました。つまり楊衆は楊震の曾孫。楊震の子孫は楊秉(楊奉の兄)の系統が最も栄え、楊...
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楊駿と蒯欽

『晋書』巻四十、楊駿伝弘訓少府蒯欽,駿之姑子,少而相昵,直亮不回,屢以正言犯駿,珧、濟為之寒心。欽曰:「楊文長雖闇,猶知人之無罪,不可妄殺,必當疏我。我得疏外,可以不與俱死。不然,傾宗覆族,其能久乎!」西晋の外戚楊駿の「姑子」は弘訓少府の蒯欽。「姑子」とあるので、楊駿の「父の姉妹の息子」が蒯欽となります。蒯欽は若い頃から楊駿と親しかったものの、何度も楊駿に直言しており、楊駿の弟の楊珧・楊済をヒヤヒ...
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司馬炎と蒯氏

『世説新語』第三十五、惑溺孫秀降晉,晉武帝厚存寵之,妻以姨妹蒯氏,室家甚篤。妻嘗妒,乃罵秀為「貉子」。秀大不平,遂不復入。蒯氏大自悔責,請救於帝。時大赦,群臣咸見。既出,帝獨留秀,從容謂曰:「天下曠蕩,蒯夫人可得從其例不?」秀免冠而謝,遂為夫婦如初。孫秀の妻となった蒯氏は武帝・司馬炎の「姨妹」だったそうです。「姨」は「妻の姉妹」と「母の姉妹」(従母)と2種類の表現があります。「姨兄」のように使えば...
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孫秀と蒯氏

『晋書』巻三、武帝紀、泰始六年十二月,吳夏口督、前將軍孫秀帥眾來奔,拜驃騎將軍、開府儀同三司,封會稽公。『三国志』巻五十一、宗室伝、孫匡泰子秀為前將軍、夏口督。秀公室至親,握兵在外,晧意不能平。建衡二年,晧遣何定將五千人至夏口獵。先是,民閒僉言秀當見圖,而定遠獵,秀遂驚,夜將妻子親兵數百人奔晉。晉以秀為驃騎將軍、儀同三司,封會稽公。270年、呉の孫秀(皇帝孫皓の従祖兄)は君主の圧迫を受け、遂に妻子...
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傅玄と杜氏

京兆の厳憲は13歳で杜氏に嫁ぎ、一男一女を生みますが、18歳にして夫を亡くしました。厳憲は再婚せず、息子の杜植と娘の杜韡を育て、二人に礼節を教えました。後に杜植は名声が知れ渡るほどの人物となり、太守まで出世しました。一方の杜韡も淑徳を備えた女性となり、傅玄から求婚を受けます。当時、傅玄は(政権の大物の)何晏や鄧颺と不仲であり、いつも何晏らに狙われていたという境遇だったことから、あえて彼と姻戚関係に...
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傅玄と何氏

『文選』巻二十五、贈何劭王濟朗陵公何敬祖,咸之從內兄;國子祭酒王武子,咸從姑之外孫也。傅咸の贈答詩によると、何敬祖(何劭)は傅咸の「従内兄」という続柄のようです。つまり、何劭は「傅咸の母の従兄弟の息子」。そして傅咸の母が何劭と同じ「陳郡何氏」ということになります。また、傅咸の父が傅玄、何劭の父が何曾です。そこから「傅玄の妻」の何氏が「何曾の従姉妹」という関係であることもわかりますね。(何曾が傅玄よ...
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