荀顗の後継者、荀徽

鄭沖が死んだ数ヶ月後、荀顗もまた亡くなりました。翌年に太廟に配饗された12元勲中、ちょうどこの時に半分の6人が亡くなったことになりますね。『晋書』巻三十九、荀顗伝顗無子,以從孫徽嗣。中興初,以顗兄玄孫序為顗後,封臨淮公。荀顗には息子がおらず、その爵位などは従孫の荀徽が継承することになりました。通典の「為族曾祖後服議」によるとこの「従孫」は「兄孫」です。荀顗の成人した兄は荀惲・荀俁・荀詵の3人がおり...
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袁毅事件2

『晋書』巻四十三、山濤伝初,陳郡袁毅嘗為鬲令,貪濁而賂遺公卿,以求虛譽,亦遺濤絲百斤,濤不欲異於時,受而藏於閣上。後毅事露,檻車送廷尉,凡所受賂,皆見推檢。濤乃取絲付吏,積年塵埃,印封如初。広く賄賂をばらまいていた袁毅は陳郡の人。「陳郡袁氏」といえば、後漢から南朝に至るまで名門扱いだった一族です。事件を起こした時の「平原郡の鬲県令」という低めの地位から若手か傍流だったと思われます。山濤にも賄賂は届...
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袁毅事件1

270年代後半、賄賂を広くばらまいていた袁毅が収監され、関係者が取り調べられる事件が起きます。『晋書』巻四十四、華表伝、華廙又中書監荀勖先為中子求廙女,廙不許,為恨,因密啟帝,以袁毅貨賕者多,不可盡罪,宜責最所親者一人,因指廙當之。又緣廙有違忤之咎,遂于喪服中免廙官,削爵土。大鴻臚何遵奏廙免為庶人,不應襲封,請以表世孫混嗣表。そこで服喪中の華廙がやり玉に挙げられ、免官と食邑削減の処罰を受けたどころ...
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鄭沖の後継者、鄭徽

鄭沖は子がいなかったことから、従子(だいたい甥)の鄭徽が後継者となりました。『晋書』巻三十三、鄭沖伝沖無子,以從子徽為嗣,位至平原內史。徽卒,子簡嗣。最終官位は内史(太守)。『晋書』巻三十三、鄭沖伝九年,沖又抗表致仕。詔曰:「(中略)今聽其所執,以壽光公就第,位同保傅,在三司之右。公宜頤精養神,保衞太和,以究遐福。其賜几杖,不朝。古之哲王,欽祗國老,憲行乞言,以彌縫其闕。若朝有大政,皆就諮之。又賜...
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裴秀の長男、裴濬

48歳の若さで亡くなった裴秀。享年は異姓元勲中最年少と思われます。(不明の王沈のほうが若い可能性もありますが)『晋書』巻三十五、裴秀伝有二子:濬、頠。濬嗣位,至散騎常侍,早卒。濬庶子憬不惠,別封高陽亭侯,以濬少弟頠嗣。年長の子の裴濬が家を継ぎ、散騎常侍となりますがやはり若くして亡くなってしまいました。次に爵位を継承したのは裴濬の子ではなく、弟の裴頠でした。「賈充と裴秀と郭氏3」この裏には裴頠の母方...
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石苞の長男、石統

『晋書』巻三十三、石苞伝有六子:越、喬、統、浚、儁、崇。以統為嗣。統字弘緒,歷位射聲校尉、大鴻臚。子順,為尚書郎。越字弘倫,早卒。喬字弘祖,歷尚書郎、散騎侍郎。帝既召喬不得,深疑苞反。及苞至,有慚色,謂之曰「卿子幾破卿門」。苞遂廢之,終身不聽仕。又以有穢行,徙頓丘,與弟崇同被害。楽陵郡公石苞の死後、爵位を継承したのは3男(ぐらい)の石統でした。その長兄と思われる石越は早くに亡くなり、次兄と思われる...
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王祥の子、王肇

『晋書』巻三十三、王祥伝祥有五子:肇、夏、馥、烈、芬。肇孽庶,夏早卒,馥嗣爵。咸寧初,以祥家甚貧儉,賜絹三百匹,拜馥上洛太守,卒諡曰孝。子根嗣,散騎郎。肇仕至始平太守。肇子俊,守太子舍人,封永世侯。記録上、王祥は5人の息子がいました。王肇・王夏・王馥・王烈・王芬。先頭の王肇は長男と思われますが、庶子だったことから、弟の王馥が王祥の後継者とされました。王馥の最終官位は太守。その嫡男は散騎侍郎。一方の...
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県公王沈の死後

西晋の元勲は上位(八公)と下位に分けられます。その下位の筆頭格は驃騎将軍・録尚書事となった王沈。異姓臣で最高の「郡公」の爵位が授けられますが、辞退したことから「博陵県公」となりました。しかし王沈は建国翌年に早くも亡くなってしまいます。『晋書』巻三十九、王沈伝帝方欲委以萬機,泰始二年,薨。帝素服舉哀,賜祕器朝服一具、衣一襲、錢三十萬、布百匹、葬田一頃,諡曰元。明年,帝追思沈勳,詔曰:「夫表揚往行,所...
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西秦前史4

鮮卑の乞伏部は269年頃に高平に入ると徐々に西遷して金城周辺(苑川)を本拠とするようになります。その首領の乞伏傉大寒は329年に(隣接する)前趙が後趙によって滅亡すると、恐れて麦田の無孤山に移動しました。苑川も麦田も河西と隴右を隔てる黄河東岸(南岸)近くの地名のようですが、麦田のほうが北側にあり、諸王朝の領域外の地域でした。『晋書』巻一百二十五、乞伏国仁載記子傉大寒立。會石勒滅劉曜,懼而遷于麥田旡...
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四涼史編三文感想

「四涼史編」本編終了を記念して感想を少々。まず、作成に関して。見切り発車と想定外の事情により、本編は無事に作成できたものの今まであったマージンは過分に消費してしまいました。苦労話は止めておきますが、似たようなシリーズは当分やらないでしょうね。当ブログでこのようなシリーズは当初から構想にあり、作成時も楽しかったのですが、残念なことに今後しばらくは作成する余裕は全くありません。後涼について。氐族の国。...
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